【Re:ゼロ】第18話 「ゼロから」感想
唐突にアニメ感想ブログをやります。「名作」ではなく「ヒット作」を狙ってる以上、細かなツッコミは野暮だとは思うんだけど。それでも言いたい。
表現について
ここで作画温存しちゃうか
枚数を抑えるならここしかないって気持ちはわかるけど。
せっかく映像を使えるのだから、
アホみたいな長台詞ではなく芝居で見せて欲しかった。
おそらく噂の「3章の神回」ってここのことなんだから、
手を抜くのはもったいない。
文章と口語は違う
言い回しは声に出すことを考慮して適宜変更すべきだと思う。
特にこの作品の長台詞はそのまま読むのに適していない。
1から10まで説明するのは文章だからギリギリ許されるのであって、
「甘やかに溶かして――」とか口にさせたらカッコ悪い。
演技に頼りすぎててなんかなー、と思った。
演出が微妙
あと「スバルくんには似合わない」をサラッと流したのも勿体無い。
この場面の転機になる台詞なんだから、
枚数使わなくても、見せ方を工夫した方が良かったと思う。
とはいえ泣き顔に全力でここを雑に扱ったのは限られたリソースで最大の効果を狙う意図と思われ、それは正しいんだけど。
内容について
「ヒット作とは普通の人にウケる作品である。」
デジモンのプロデューサーはこう仰っていました。
一般的な人。
成績表で言うなら「3の人」。
そう考えれば、きっとこれで良いのだと思う。
この作品のターゲット層たる中高生にはこれで良い。
だがしかし、僕はそんなの求めてねぇ!
(そもそも僕のために作られていないことはこの際無視する)
可哀想な女の子を助けて、好意を持たれる
とりあえず可哀想な境遇の女の子を用意して、
それを救済することで主人公のカッコよさを描く手法。
嫌いじゃないです。
ただ、それはヒーローではない。
作中ではその行為を指して主人公を「英雄」と呼ぶけど、
それはヒーローと呼ぶのは違和感がある。
都合よく助けてくれるのがヒーローなんだろうか。
ヒーローっていうのはこう、ひとりで、豊かで、静かで……
誰かに認定されるものではなく、自分で決めて良いものだと思う。
変に気負ったり、背負わせたりするのはどうにも好かない。
異性に対する過度の期待
今年のはじめに観たクソ映画(SWじゃない方)もそうだったけど、
「可哀想な女の子」はこの界隈によく見られます。
(……かわいそうなヒロ様もいるし、この辺は男女平等か)
それを助けることで、
何もない自分が何かこうフワッとなるような、
そういう錯覚をもたらす装置としてのヒロイン。
これはオタクが抱いている異性への過剰な期待*を背景に、
なんとなく成立しているものと思われます。
ボーイミーツガールへの淡い憧れが、
煮詰まってなんか大変なことになっている状態。
しゃらくさいですね!
可哀想な我が母を妻に選び、
それを後悔する父を持つ僕だからこう思うんだけど。
けっして不幸ではなかったけど、
どちらかというと円滑ではない家庭環境に晒された身としては。
早く目を覚ませと言いたい。
(ちなみに父は50過ぎてから覚めた模様。南無三。)
自分と向き合うことを忘れないで欲しいのです。
もちろん、そればっかりやってても仕方ないんだけどさ。
閑話休題。
そういう心の動きはきっとある程度普遍的なもので、
その力学を応用したのがこの手のヒロインで、
個人的にはあまり好きではありません。
王道なのは認めるけども。
まぁ、そもそもこの一連の流れ自体が伏線だから、
とやかく言うのも筋違いなんだけど。
ただ、この主人公はもっとこう、
カウンセリングとかしない奴だと思っていた。
色々なことにぶつかって成長して行くのだと思っていた。
その期待に沿わなかったというだけなんだ。
まとめ
要約すると期待と違ったというだけですね。
文句があるなら自分で作れって話ですな、全く。
だんだんとアニメの感想でさえなくなっていきましたが、
まぁこんなことを思ったよ、ということでひとつ。
個人的に、この作品は屋敷で2回目の知らない天井やるところがピークだった。
剣聖がシカンダ持ってるのは燃えたけどね!
序盤の見せ方と、設定のセンスは好き。