この世界の片隅に、観てきました【ネタバレ感想】

この世界の片隅に、観てきたよ。ネタバレ感想だよ(もし興味があるなら先に本編を見てね!)。

事前に知っていた情報

「戦争の話らしい」という情報だけ持って観に行きました。

ちょっとネダバレもされてた
“片手なくなる”っていう話だけ聞いてました。

バイト先の人に気になってる、って話したら、
「あーあの腕なくなるやつ」って返されて。

視聴後にPVのサムネを見て納得したんだけど、
あのカットを劇場で最初に見れて良かったです。

もったいないやん……あれ先に見たら。

最初は「本当にドンパチ始まるのか……?」と半信半疑でしたが、
次第に「あーーやめて日常を壊さないでー」となっていきました。

平和にノリを食べていたかったよ。

 

本編を見ての感想

面白かった

主人公に好感は持てたし、
終わった時、ちょっといい気分になったし。
(ああいうめちゃくちゃで無意味な伏線、好き)

今求められているものではないけど、
戦争をこういう風に語り直してくれたのはありがたいなーと思います。

『火垂るの墓』や『はだしのゲン』はキッツいなーと感じる僕でも楽しめました。
もちろん戦争は理不尽だけど、そればっかりじゃなかったから。

 

いやまぁ終幕までは終始ハラハラしてたし、
だからこそ楽しめるシーンもあったので、そうだな。

大丈夫、けっこうスッと死ぬから!

とだけ言っておきます。
ネタバレ感想で何を配慮してんだって話だけども。

あと、全く関係ないけど
ちょっと前に観たコードギアス
神アニメだったなと改めて思いました。

だって、すずさんがギアスに覚醒してアメリカ制圧するようなもんでしょ?
最高にCoolじゃないですか(笑)

 

勉強になった

前述の通りで戦争を扱った作品には疎いので、
細かい描写が勉強になりました。

防空壕って自前で掘るのかよ……とか、そういう。

 

羽ペンのくだりが一番ハラハラした

なんかね、ああいうの、ダメだね。
あの、やたらにウェットな男女の雰囲気……苦手です。

空襲もそりゃあヤバイと思ったけど、
ここが最も死にそうでした。

「なぜ締め出したあああああああ!!」と心のなかで叫んだね。
……叫んだよね? え、興奮した? そりゃすげぇ。

さておき。

後から聞いた話だけど、原作者がこういう下世話要素好きだとか。
納得だぜ!

 

レトロモダンっていいね

葛葉ライドウというか、鬼滅の刃というか。
改めて、レトロモダンな雰囲気っていいなーと思いました。

あの時代の建物や服装を見ると無性にわくわくします。

あと「モガ」という用語、クトゥルフTRPG動画で知ってて良かったなと思いました。
(あの動画は他人にオススメはしないけど、舞台設定は好み。)

 

演出も良かった

一部(右手連呼するとこ)はちょっとクドいと感じたけど。
水彩画の空爆シーンなどは印象的で、良かったなーと思います。

波の兎もアニメだからこそできる表現で、
ちょっとベタだけど、こんなこともできるのかと感心しました。

あと本当にどうでもいい話
エンドロールに新谷真弓さんがクレジットされてて、
「スン谷さん!スン谷さんじゃないですか!」と若干テンション上がりました。

広島弁監修……出身なんですねぇ。

いやね。FLCLでの演技がね、好きなんですよ。
……そんなどうでもいい話でした。

 

粗探しのような

個人的に共感する部分は少なかった

時代と生き方が違うせいなんだろうけど、
共感できる部分は少なかったです。

だから、強く揺さぶられる感じは受けませんでした。

シン・ゴジラみたく自分の中から何かが出てくるような感じはなくて、
どこか淡々としていた気がします。

これは悪いとかじゃなくて、そういうものなんだと思うところなんだけど。

まるで海の名探偵ですね!

訳:タイトル回収やや雑じゃない?

もちろん、絶海の光彦ほど強引ではなかったにせよ。
振り返れば、全体はタイトルに相応しい内容だったけれど。

ちょっと主人公の発言にしては詩的すぎると感じました。

言わなきゃ締まらないってことなんだろうけど。

 

総評:観てよかったと思う

ヒットする感動するとかそういう類ではないけど、
面白くて、勉強になって、雰囲気の良い作品でした。
観た後はいい気分になります。たぶん。

よく考えると沈む部分もあるけど、深く踏み込んでないからセーフ。
触れないわけではなく、描くけど、踏み込まない。

そういうやり方もあるんだなぁと、いまふと思いました。

そんな感じです。

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