サンダーボルツを見てきた話【ネタバレ感想】

全く期待していなかったんだけど、思いのほか楽しめました。完成度が高いとかそういう方向の良さではないんだけれど……見るべきところはあったし、観て良かったなと思います。

“シャンチー”に裏切られた話

まずは“シャンチー”の話をします。

これだけは避けて通れないので、まぁ聞いて欲しい。
観たことがある人は飛ばしてもらって構わない。

エンドゲームが終わり、ノーウェイホーム(超絶ノットフォーミーだった)も経て……
もうコンテンツとしては十分やり切ったんじゃないかと思うけれど、公式は「サノスは序章に過ぎない。まだまだ盛り上がっていくぜ!」みたいなことを吹かしていて。

そんな折に公開された単独作品がシャンチーでした。

……みなまで言うな。

Dr.ストレンジから入った身としては、少なからず期待していたわけですよ。
ビッグマウスに見合うだけのクオリティなのであろうと。
(※評判の良くない単体作品は観ていないので考慮外)

映画館の前で偶然出会った友人(視聴直後)に「これは見なくて良いかもよ?」「それでも見るというなら俺は止めないが……」と不穏な空気を出されても、それでも劇場に足を踏み入れるくらいには信頼感がありました。

……

ぼく「いやぁ、これは……」
友人「ウン〇ーだったっしょ?」
ぼく「否定できねぇ!(笑)」

想像を超えるような展開もなく、
魅力的なキャラクターも不在で……

“シャンチーは帰ってくる”って言われて何も嬉しくなかった
それがこの映画のすべてだと思います。

理想が高かったことも手伝って、心底がっかりしました。

ここ数年は無関心を貫いていた

やっぱりエンドゲームで終わりだったんだ。
もういいや……

気まぐれにデッドプール&ウルヴァリンを観たりはしたものの、基本的には無関心のスタンスを貫いてきました(配信で見たストレンジ2も……最初の出動シーン以外に盛り上がるとこなかったしね!)。

新作が良かった?……興味ないね

知人「ファルコンのキャップ良かったよ」
ぼく「でもさ……シャンチー観たからなぁ(笑)」

直近で評判の良かった映画についてもこの有様。
金を落とす気は一切ありませんでした。

だって、シャンチーの件をまだ許してなかったから。
※友人曰く、いまだに帰ってきてないそうなので……みんなも許してないのかもしれない(2025年5月現在)

でも、たまたま時間が合ったので

ただ、それでも熱心な友人が話題に挙げていて。
適当にフラッと寄った劇場で丁度いい時間にやっていて、「真相をお話しします」とどっちにするか迷ったんだけど……映画でミステリ分を摂取するのは厳しいと感じていたこともあり、

気が進まないまでも見てみることにしました。

4DX(吹き替え)にて。

余談・4DXの思い出
まず何よりも衝撃だったのが、最初のイスに載って町を爆走する説明映像が消えていたことですね。アレがもう最高に楽しくて、本編での演出は全部蛇足……というのが個人的な見解だったんだけれど。公式もその問題を認識したのか、やめちゃったんですねぇ……好きだったのにな。

頭の横を空気が掠める度にガルパン映画を思い出し(後半マジで要らんかった)、
背中を叩かれる度に枢木スザクと一緒にムチに撃たれたことを思い出しました。

やっぱり一番よくできていたのはキンプリの4DXで、担当の人がこだわり抜いたというライブ演出は本当にカッコよくて最高だったよね。

おもしれーおじさん登場から流れ変わった

今までなんかごめん!もう一度ゼロからやり直させてくれないか?
そう言われたような気がしました。

主人公の強さの理由が良く分からなかったり、
心の虚無は熱中できるものを見つければ良いだけだろ……

とずっと思っていたし(まぁそっち方面に行くと話が広がらないから、関係性に焦点を当てるのは当然なんだけれども)(「僕に考えがある」からの脳筋解決はおバカでありつつも、チーム感を強調してて好き)。

端々で「心の傷武闘大会かな?」
とちょっと笑ってしまったりもした。

ただ、パパが再登場して清涼剤になり始めたあたりから流れが変わって、直後に供給されたクロスオーバー分(バッキーの活躍)で「そう……!これよ……!!」とテンションも上がっていき。

脚本のさじ加減じゃねーかこんなの!
と思うような強さの描写にモヤモヤはしたものの、
セントリーくん雑に強いね君!!

街中で救助活動をするシーンは彼らがやってるという点で胸が熱くなったし、問題の解決法についてはあまりクレバーではなく、ご都合主義的展開ではあったけれど……パパの「悪い枕め!」で全部許せるのが、なんというか作品のパワーなんだと思います。

最後の展開については「そうきたかぁ~!!」と唸らされたし、
今後への期待が持てる終わり方で。

“彼らは帰ってくる”を好意的に受け取ることができたのが、本当に嬉しかった。

まとめ:決して完璧な作品ではないけれど

ファンアートです。一生喋ってて欲しい。

父娘の関係性、「俺か?負け犬のチャンピオンだよ!」のシーンなんかはD&D映画の足元にも及んでなかったと思し、脚本の完成度と共感しやすさは「七人の侍(最近見た)」等と比べたら完璧とは言い難い。

ただ、そんなことは些細と思えるくらいの良さがあったから。
だからシャンチーの件は半分だけ許してやろうと思う。

次回作、ちょっとだけ楽しみですね!

蛇足

セントリーってあの……!
アニヒラスと相性抜群の……?!
(いつものスナップうっすら知識)

ボブの見た目、絶妙にトムホっぽくて(偏見)好き。強すぎる能力をメンタルの不安定さでバランスとってるのはこう、切り札枠って感じで良い。

ゴーストの生い立ち、パワポケで破壊された部分の性癖にスゥ―ッと刺ささって好き。

U.S.エージェントさん、汚いゾロ。そのまま汚く在って欲しい。

……シャンチーの公開2021だから、僕は4年間も怒ってたことになるのか。

ブラックウィドウやニューキャップをちょっと観たい気持ちになってきている。
……でもまだ半分は許してねーから!!(笑)

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