「ガラスの花と壊す世界」をなぜか観てきたよ【ネタバレ感想】

ガラスの花と壊す世界/ガラこわを観てきた感想など。先日スター・ウォーズといっしょに観てきたんだけど、すごいやつがいたので押し出される形になりました。

正直、これといって思うところはなかった

上映中はほぼずっと脳内弾幕で遊んでいた

全体的に退屈で、「ニコニコ動画だったらどんな弾幕が流れるだろうか」を想像して遊んでいました。スター・ウォーズキンプリではこんなことなかった……。

あらすじ(結末のネタバレ有り)

ウィルスバスターズとMcAfee先生は、日々ウィルスを削除していた。
そんな二人のもとに記憶を失った少女が現れる。

三人は友情を深める。最後はお別れ。

少女は削除され、二人は涙を流し。
「彼女が返ってくる場所を守り続けよう」「ああ!」

めでたしめでたし。

感想など

人間以下の存在が、人間になるまでの話?

主役二人はウイルス対策ソフトです。
感情はプログラムされていません。自由意志もありません。

そんな二人が最後には涙を流した。
自分たちの意志で、少女を待つことを選んだ。

……いやぁ感動的ですねぇ(棒)。

もしこれを感動的に描くのなら、
“プログラムであることの悲劇”を強調すべきでした。

その哀しさがきちんと示されていたなら、心動いたかもしれません。

「我々に感情はないんだ」
「“美味しいと思えば美味しい”か……なるほど」
「アンタ達のせいで、私までおかしくなっちゃった」

なんかもうね……勝手にしてろよと。

結論が個人的に好きじゃない

“少女が守った世界で、彼女を待ち続ける”

主人公たちのこの選択、僕はあまり好きではありません。
まるで忠犬ハチ公のようで。

もう一度会いたいなら、全力でそのために働きかけるべきだと考えます。
お前らは結局、ただ口を開けて待ってるだけなのかと。。

帰ってくる見込みはないんだから行動しろよ!
復元ソフトを探しに行くとかさぁ!

それもこれもターゲット層へのアピールなのか

この作品のターゲットはオタク層です。
オタク層が好きなのは萌えキャラ。
そして萌えキャラは、彼らの庇護欲を掻き立てる必要があります。

独立していて強いキャラはダメ。
憧れることはあっても、感情移入できないから。

依存的でか弱いキャラが良い。
だって皆、そういうのが好きなんでしょう?

……とか考えて作られてるのかなー、と思いました。

まとめ:主人公の要件

何かが欠落しているから、主人公になれる

みたいな台詞をどこかで聞きました。

その意味するところは、“欠落に伴う欲望が物語を動かす”ってことなのかもしれません。
欠落をどう思い、どう行動し、どうなるのか。

まず本人がそれを意識する必要があって、この映画のようにただ欠落しているだけでは足りない。

感情がないことを気にしてなかったので、何もしないでいたが、いつの間にか身についた。
少女とずっと一緒にいたいので、帰りを待つ。(おしまい)

思えばこの作品には主人公(プレイヤー)がいなかったのかもしれません。

世界とあらすじだけが通り過ぎて、心に何も残らない。
そんな印象でした。

風呂敷はきっちり畳んでいて、その点は頑張ったんだろうなと思います。

蛇足

ハチ公のくだりを書いてる時にふと京騒戯画のことを調べたんだけど、本当にあのアニメは背景がキレーですね。3話までは神アニメ、京騒戯画。

いつか感想を書くかも、書かないかも。

次は漫画の話をしたい気分?(予定)
魂の作品「惑星のさみだれ」について語る

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