スター・ウォーズ/フォースの覚醒を観てきたよ【ネタバレ感想】

遅ればせながら観てきました。つまらないとは思わなかったけど、なるほど賛否が分かれるのも納得といった印象。以下、にわかファンモドキによるネタバレ感想です。

ネタバレ感想です。そう、これはネタバレ感想なんだからね!

不思議とワクワクしない映像

冒頭のワクワク感がない

初手から感覚の話で恐縮なんですが。

SW(特に1~3)って、最初の10分ですごいワクワクするじゃないですか。

いつもの導入から始まる最初の展開。
おそらく視聴者のギアを上げるため、映像も気合入ってて。

「うおお……何が始まるんです?」とワクワクしちゃうあの感覚。

それを本作には感じませんでした。

これは”違う人が作った”というバイアスのせいかもしれません。
そうでなければ、旧作の冒頭にはルーカス氏の魔法がかかっていたのか。

なんなんだろうこの感じ……言葉にできないのが申し訳ないです。

画面から迸るコレジャナイ感

宇宙船のドッグファイトなど、盛り上がるべきシーン。
3D映像は実際すごい。クオリティは最高級。

なのに不思議と「ヒャッハー!最高だぜ!」ってならない。

「あ、カメラそこなんすね……」
「へぇ、そう映すんだ……」

みたいに、不思議と覚めた自分がいます。
なぜか。

それは、おそらく次に挙げる問題に起因します。

主要キャラが総じてクズ

まずはこの映画のイカれた登場人物を紹介するぜ!
クズというか……人間味がなくて愛着が持てない、そんな面々だ!

主人公(女性)

rey 出典:公式サイト

辺境のメカニック。屈強。
故郷の星で家族を待ち続けていたけど、本当はもう帰ってこないと知っている。

フォースに目覚めて旅立つ宿命を持つが、
「マジ帰りたい」「家族をあそこで待つの」とやる気ゼロ。

でもなぜか画面に映り続ける。

主人公だから。

いや、わかったからもう帰れよ。。
特に良いキャラでもないのに作者の寵愛を受けていてうざい

取得技能は
〈機械修理〉〈操縦:宇宙船〉〈機械語〉など

黒人男性(ヒロイン?)

finn出典:公式サイト

せいぎのこころに目覚めた元敵兵。
組織を裏切り、親友の意志を継いで主人公に手を貸す。

が、いざ話が組織と敵対する方向に進むと、
「あいつらマジヤバイ。怖い。」と戦意ゼロ。

故郷に帰りたい主人公を「一緒に安全な銀河の果てに逃げよう」と誘うクズでもある。
人の!話を!聞け!

そのクセ、主人公が組織に攫われた途端に「彼女を救う」と主役面をしだす。

両者の友情がいまいち描かれておらず、恐怖と向き合う描写もないため「こいつブレてんなー」という印象を視聴者に与えてくる。

正直、なんで出したのかよくわからない。

取得技能は
〈殺しに関する技術を叩きこまれた…〉(尚、本編では活かされない模様)

ボールちゃん(メカ枠)

BB-8
出典:公式サイト

機密データを託されたメカ。
コロコロと移動する姿があざとカワイイ。

が、特にこれといって活躍しない。
ゆえに言及することもない。

主人公が〈機械語〉に精通しているため意思疎通が可能。

と、こんな奴らが主役なんだぜ……

どんなに痛快なアクションが繰り広げられていても、キャラに愛着が持てないから心がついていかないという寸法です。

アナキンだから。オビ=ワンだから。
あんなにテンションが上ったのでしょう。

(カイザーはep4~6はちゃんと観てないにわかです。)

一応それぞれにフックとなる行動みたいなのはあるんですが、

女「拾ったボールちゃんを売り飛ばさなかった」
兵「何故裏切るかって?正しいことだからだ(ドヤァ」
玉「かわいいだろう?」

くらいなもので、なんかなーと。
いや確かにボールちゃんは可愛かったけども。

これは”D”特有のアクのなさが、悪い方向に働いたのかなと解釈しています。

旧作のキャラを思い返すと、

「豆腐メンタル」「意味☆不明の髪型」
「守銭奴」「パワー系」etc……

記憶に残る個性があったように思います。

そう、人によっては不愉快に感じるレベルで……。

ja-ja-
出典:blogl.ivedoor.jp
(※注:僕はこの不人気キャラが大好きです)

こうした個性が”D”によりオミットされた結果、なんかしょーもない残りカスのような連中になってしまったのかなと思います。

もちろん中には素敵なキャラもいる

黒の騎士レン(ベイダー枠)

kylo-ren出典:公式サイト

レンの騎士団を従える敵幹部。
無能な部下に頭を抱える中間管理職でもある。

一番の見せ場は、
「てへ、捕らえた敵兵逃がしちゃった☆」

と部下に報告された際のキレ芸。
これはぜひ映画館で目撃して欲しい。とてもカワイイ。

豆腐メンタルで噛ませ犬という、隙だらけの設定も庇護欲をそそる……かもしれない。

あとは旧作の面々って感じですね

当然ですが、旧作組はキャラ面においては安定していたと思います。

テンション上がったのは彼らの登場や活躍の場面がほとんどであり、主役たちは正直要らなかったんじゃないかな……と、個人的には思います。

そこまで嫌いじゃないんだけど、冷静に思い返したらどうだったのだろうと。

新作映画として観れば◯、ファンとして見ると△?

気がつけばハイパー粗探しタイムになってしまいましたが、映画としては普通に面白かったです。

ストーリーには特に文句ないし、映像を眺めているだけで楽しかった上、思わずニヤリとするようなシーンもあって。

ただ、自分がモヤモヤとした気持ちになったのは確かで、その理由を考えた結果、暗黒面が溢れてきただけなんです。信じて!楽しかったの!

……しかし観る前は「面倒くさいファンが文句つけてるだけだろ」とか思ってたんだけど、自分も知らぬ間にそれらの仲間入りを果たしていたのかもしれません。

ちなみに同時に”ガラスの花と壊す世界”も観たので、後日その感想でも書こうかなと思います。
二次元オタクがターゲットの、個人的には箸にも棒にもかからない内容でしたが……「それが売れる」という見込みの中に見い出せるものもあるかなとね、思うんですよ。

あ、でも明日キンプリ観に行くんだよな……さてどうなることやら。

こっちになりました
KING OF PRISM by PrettyRhythm”感想

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