逆境ナインを読みました【漫画感想】

逆境ナイン、読みました。控えめに言って最高でした。
※思ったことの垂れ流しに近く、ネタバレは控えるけど既読者向けの文章になります。

きっかけはアオイホノオのドラマから

プライムでドラマ版アオイホノオを観る→なんだこの熱いおっさん!!(最終回)
→え、作者なの?!漫画家がドラマに出演できるの?!
→気になって島本先生のインタビュー動画を観る
先生のラジオを聞き始める
→最終回直前に主人公を記憶喪失にした!と語ってて、気になって買う

こんな流れで読み始めました。

 

どんな作品?

島本先生がラジオで言うには、笑いには3種類あるそうです。
自分を傷つける笑い、誰かを傷つける笑い、誰も傷つけない笑い。

3つめの笑いは普遍性があり、自分の漫画はそれを目指していると。

なるほど今読んでもまったく色褪せない面白さで、思い切り笑いました。
そして感動して、泣きました。

 

好きだった細かいギャグ

「中にリングがある!!入ってきなさい!!」
「のぞむところだ!!(……なぜ病院の中にリングがあるんだ??)」

「これは校内の女子生徒の人気をチャートでまとめたものだ。便利だぞ」
「(何に便利なんだ?!)」

こういう、なんだろう。
アホな勢いと、それに対する冷静なツッコミ、みたいな。

熱血なようで、どこか冷静。
男らしいように見えて、よく考えると女々しい。

でも、その積み重ねの果て、最後には、“男”を見せてくれる。
そんな感じが、僕は好きです。いいよね……よくない?

 

まとめ

島本和彦先生の作品は、助燃剤です。

ガソリンのような漫画というか、なんというか。
すでに燃えてる人をもっと燃やしてくれる、そんな作品、作風に思えます。

たぶん冷めてる時分に読んでも面白くはないのだと思う。
ゆえに作者本人も言うように、『熱すぎて一般受けしない』のだろうと。

さておき。

数年前、「惑星のさみだれ」という漫画が、くすぶっていた僕の魂に火を点けてくれました。
(いつだか感想書くって言ってから放置してますね、そういえば)

その火が燃え続けている限り、
新しい物語はそれほど必要とはしません。

少なくとも自分にとって、物語成分は前に進むための推進剤なので。
走ってるときに、わざわざ燃料は要らないというか。

止まったとき、止まってからまた補給すれば良いと思っています。

そんな感じでそれ以降、物語全般と疎遠になっていたのですが、
ここ最近ちょっと失速気味なので、また元気が必要で。

今自身の置かれてる状況が間違いなく逆境なので、
非常に必要としているものでした。

鬼滅の刃もすきー。

tips:惑星のさみだれ
あの作品は、どん底から始まって主人公が立ち上がるまでを描いてるので、
最初期の主人公が相当イヤなやつになっていて、それに感情移入得できるか否かで
評価が別れるのだろうと感じています。

何らかの挫折を経ていないと、きっとあの主人公は許せないのでしょう。
僕は中学から高校半ばまでかけて精神的に死んでいたので、
受け入れ体制はバッチリでした。

いま、就職先でロクでもないことになっていて、逆境で。
どうしても燃やす必要があり、毎夜ラジオを聞くわ作品を読むわで、
ひたすら島本和彦分を摂取しています。

男の魂!!充電完了!!(グレンラガンじゃあないよ)

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