ウルフウォーカーを見てきたよ【映画感想】
ウルフウォーカーなる作品が、なんか良さそう……ということで、ちょっと東京に足を運んだついでに鑑賞してきました。めちゃくちゃ良かったです。ネタバレなし感想です。
アイルランド版ゴールデンカムイ?
曰く、アイルランドにおける自然の脅威としてのオオカミが描かれている……らしい。
なるほど、つまりはアイルランド版ゴールデンカムイ※なのかな……?
(※アイヌの自然に対するスタンスがいいよね。……過剰なホモ描写、遅々として進まない話にはやきもきするけれど。)
そんな雰囲気で、足を運んだのは有楽町の映画館。
同伴するのはいつものごとく、キンプリのときの彼でした。
彼女ができていよいよ身を固めるか否かという人生の転機を迎えて尚、ノリと勢いの行動に付き合ってくれる彼には感謝しかありません。まぁ、なぜかこのあと帰りの電車で大喧嘩したんだけども。
閑話休題。
オシャレ劇場にて
ミニシアターとされる劇場は良い感じに“こぢんまり”としていて、
死後に行くならこんな映画館が良い……(ファイアパンチ)
ってなりました。
映画が好き、映画鑑賞が趣味!っていう人は、こういう所に通うんだろうな……
開場時間になるまで、入り口横のベンチでラッシュデュエルをしていた我々はたぶんお呼びじゃない。
そんな最高の雰囲気でした。
見てよこのトイレ。どうなっちゃってるの。
映画って特撮とハリウッドだけじゃないんだ……
劇場の意識が高まると、客層の意識もまた高まるのか。
上映前の宣伝すらいつもと違いました。
とんかつDJアゲ太郎も、ドラ泣きもない……なんなら映画泥棒すら出てこない。
「え、今この世に、こんな作品が生み出されているんですか……?」
大衆娯楽からかけ離れた、教養の香りただようオシャレ作品の数々。
「え……誰が買うの?このMAXオシャレ照明……」
Apple出資の文字が見えたとき、すべての謎が解けました。
なるほど。意識が、高いんだ……(わりと好き)。
少し前にTENETを観たとき「ノットフォーミー寄りだけど、こういう作品が出てくることは嬉しい」と思ったんだけど、このときも似たような感情でした。単に知らなかっただけなんだけど、“芸術としての映画”みたいなものの息吹を感じることができて……またひとつ世界が広がったような気がして。
多様性の、軍団……(言いたいだけ)
爆発しない映画も、あって良いんだ……(僕の趣味が偏ってるだけだな?)
本編の感想(ネタバレなし)
すげーーー絵本が動いてるーーー!!
子どもの息苦しさ、わかるーーーー!!
大人の目線もわかるーーーー!!
すごい!!
うわーー!!
どうなるの……そうなるの??!(展開について)
そこでそう……ならないんだ!そうか!!
わからない……文化が違う!!(最近3巻まで読んだ)
ケルト風音楽と森の親和性たかい……すき……(forestによる刷り込み)
尊い……(最近は“てぇてぇ”って言うんだね)
そうなるの??!!(ED)
まとめ:自分の引き出しに入ってないものを見れた
最初は正直、なんだこいつら……絵面がちょっと……と思っていたメイン二人のことが、見終わると大好きになっていました。
なんというか、色んな作品を観たとき、先読みをしたり、「はいはいそういう展開ね、いいよね。それならもっとこういう感じが……」とか勝手に想像が広がることがあるんだけど。
そういうのが一切発動しませんでした。
単純に映像の表現がものすごく面白くてキレーで、余計なことを考える余裕がなかった……というのもあるだろうし。
(映像については、オオカミがどのように世界を認識しているのか……嗅覚や聴覚を映像化をしているシーンがあるんだけど、最近見た「コウモリであるとはどのようなことか?」という思考実験の紹介動画を思い出して感動しました。しかしそう考えると人間は視覚優位の生き物なんだなぁ。)
ふだん触れているものとは違う文脈から生じている、という気もしました。
自分の引き出しに入ってないものを摂取した感覚。
劇場を出て、友人は第一声。
「(ずーっと脳内再生されてた)遊戯王セブンスのOPが止んだわ……」
そうこぼしました。わかる。
ラッシュ!ラッシュ!GO!ラッシュ!!最高のラーーーーーッシュ!!
……話は変わるけど遊戯王セブンスも、わりと最高アニメだと思っています。
方向性は異なるけども。
あれやチェンソーマンはボーボボの仲間。
ウルフウォーカーは……なんだろう?知らない子だ。
そんなわけで、前作ソング・オブ・ザ・シーあたりも観てみたい。
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